昨日1月27日、月組集合日。桐生園加氏の退団発表がありました。
その前にあったそのか主演のバウ『Dancing Heroes!』。この公演と、そのかについて思いつくままに書いておきます。最近ツイッターに慣れたせいか断片的でまとまりが無いですが、でもこれはこっちに書いておきたいと思ったので。
月組バウ・ダンシング・スペクタクル『Dancing Heroes!(ダンシング ヒーローズ)』は1/9(土)、初日の翌日の11時公演を見た。
カーテンコール、お決まりの1回の後、終演アナウンスがあっても誰も席を立たず拍手が鳴り止まなかった。でも初日翌日のそれはよほど想定外の出来事だったのか、幕は上がらず再び終演アナウンスが流れて、客席が気の抜けた苦笑でいっぱいになったこともいい思い出。予想もしない客席の盛り上がりにどうしよう?と慌てただろうそのかや他の出演者の顔が浮かんで、微笑ってしまった。
公演の感想は書けていないです。多分書かないままになると思います。正直、見た直後でも、細かい具体的な事々の記憶は曖昧で、とにかく凄かった素晴らしかったという印象が鮮烈に残っていたので。言語化しづらい。
サヨナラ公演みたいだな、とは、いくら鈍い私でも思った。でもあまりにもサヨナラ色が強すぎて、かえって本当にそうだとは思えなかった。「今の自分の集大成を、感動的なものをお客様に届けたい」と思って色々詰め込んだらサヨナラショーみたいになっちゃったんじゃね?と本気で思っていた。や、元々起こるかどうかわからないことについては思い煩わない主義だし、そういった機微に鈍い人間でもありますが。
でも、実際にこうやって次の公演の集合日に退団が発表されると、ああ、そうか、とすとんと納得する。
1幕で、ただそのかを見ているだけで理由もわからず涙が溢れたことが何度もあった。サヨナラ色の薄い1幕で、2幕よりも。だから何だという訳ではないけれど、ただただ素晴らしいと思った。そのかの存在自体が。もちろん下級生たちも出演者皆舞台への集中力は素晴らしかったのだけれど、やはり、そのか。
場面や構成の細かい具体的な事々の記憶は曖昧だ。むしろそのか以外の場面、1幕のトシちゃん、まんちゃんとちゃぴの赤い靴とか、2幕のトシちゃんの白鳥の湖とかの方がどんな場面だったか具体的に覚えている。
そのかについては、眼を伏せた横顔とか逆にくわっと眼を見開いた強いまなざしとか、手の動きが織りなす表情、黒燕尾のシルエット、翻る衣装、空気を切り裂き大きくうねらせる動き、そんな断片ばかりが鮮烈に焼き付いている。
あの公演をやって満足して卒業していくのならそれは仕方のないことだなあ、と思う。もちろん、寂しいし残念だし勿体ないとは思うけれども。
そのかに対してはずっと一定の好意を持っていて、『Young Bloods!!-青春花模様-』も初日に行って開演アナウンスに失笑したりした(失礼!)。
今回『Dancing Heroes!』で、ここでそのかの開演アナウンスを聞くのはあの時以来だなあと感慨に耽ってみたり。あれから5年、上級生になって、大人になって、いい男になったなあと。あの時も魅力的だと思っていたけれど、こんなにいい男に成長するなんて。
月組を見ていて、そのかがいてくれて、花組から来てくれてよかったなあ、と思うことが何度もあった。優れたダンサーとしてだけでなく、舞台の上だけでもなく、そのかの存在が月組の大きな支えになっているように見えていた。まりものお茶会に行ったとき彼女の口からそのかのダンスリーダーとしての役割、存在感を聞かされて至極納得したのだけれど。
個人的に一番好きな役は博多座ミーマイのジョン卿です。芝居も歌もダンスも、そしてフィナーレも。霧矢ビルとの「愛は地球を回らせる」は酔っぱらいなのに両者キレッキレの動きででも酔っぱらいで、素晴らしかったなあ。
スカステの千秋楽挨拶映像で言っていた「365日の現実よりも、たった一秒の夢のために」という言葉が、その表情や声もあわせて、記憶に刻まれている。
宝塚で最後に見せてくれる夢が、充実したものでありますように。いや、素晴らしいものに決まっている。
その前にあったそのか主演のバウ『Dancing Heroes!』。この公演と、そのかについて思いつくままに書いておきます。最近ツイッターに慣れたせいか断片的でまとまりが無いですが、でもこれはこっちに書いておきたいと思ったので。
月組バウ・ダンシング・スペクタクル『Dancing Heroes!(ダンシング ヒーローズ)』は1/9(土)、初日の翌日の11時公演を見た。
カーテンコール、お決まりの1回の後、終演アナウンスがあっても誰も席を立たず拍手が鳴り止まなかった。でも初日翌日のそれはよほど想定外の出来事だったのか、幕は上がらず再び終演アナウンスが流れて、客席が気の抜けた苦笑でいっぱいになったこともいい思い出。予想もしない客席の盛り上がりにどうしよう?と慌てただろうそのかや他の出演者の顔が浮かんで、微笑ってしまった。
公演の感想は書けていないです。多分書かないままになると思います。正直、見た直後でも、細かい具体的な事々の記憶は曖昧で、とにかく凄かった素晴らしかったという印象が鮮烈に残っていたので。言語化しづらい。
サヨナラ公演みたいだな、とは、いくら鈍い私でも思った。でもあまりにもサヨナラ色が強すぎて、かえって本当にそうだとは思えなかった。「今の自分の集大成を、感動的なものをお客様に届けたい」と思って色々詰め込んだらサヨナラショーみたいになっちゃったんじゃね?と本気で思っていた。や、元々起こるかどうかわからないことについては思い煩わない主義だし、そういった機微に鈍い人間でもありますが。
でも、実際にこうやって次の公演の集合日に退団が発表されると、ああ、そうか、とすとんと納得する。
1幕で、ただそのかを見ているだけで理由もわからず涙が溢れたことが何度もあった。サヨナラ色の薄い1幕で、2幕よりも。だから何だという訳ではないけれど、ただただ素晴らしいと思った。そのかの存在自体が。もちろん下級生たちも出演者皆舞台への集中力は素晴らしかったのだけれど、やはり、そのか。
場面や構成の細かい具体的な事々の記憶は曖昧だ。むしろそのか以外の場面、1幕のトシちゃん、まんちゃんとちゃぴの赤い靴とか、2幕のトシちゃんの白鳥の湖とかの方がどんな場面だったか具体的に覚えている。
そのかについては、眼を伏せた横顔とか逆にくわっと眼を見開いた強いまなざしとか、手の動きが織りなす表情、黒燕尾のシルエット、翻る衣装、空気を切り裂き大きくうねらせる動き、そんな断片ばかりが鮮烈に焼き付いている。
あの公演をやって満足して卒業していくのならそれは仕方のないことだなあ、と思う。もちろん、寂しいし残念だし勿体ないとは思うけれども。
そのかに対してはずっと一定の好意を持っていて、『Young Bloods!!-青春花模様-』も初日に行って開演アナウンスに失笑したりした(失礼!)。
今回『Dancing Heroes!』で、ここでそのかの開演アナウンスを聞くのはあの時以来だなあと感慨に耽ってみたり。あれから5年、上級生になって、大人になって、いい男になったなあと。あの時も魅力的だと思っていたけれど、こんなにいい男に成長するなんて。
月組を見ていて、そのかがいてくれて、花組から来てくれてよかったなあ、と思うことが何度もあった。優れたダンサーとしてだけでなく、舞台の上だけでもなく、そのかの存在が月組の大きな支えになっているように見えていた。まりものお茶会に行ったとき彼女の口からそのかのダンスリーダーとしての役割、存在感を聞かされて至極納得したのだけれど。
個人的に一番好きな役は博多座ミーマイのジョン卿です。芝居も歌もダンスも、そしてフィナーレも。霧矢ビルとの「愛は地球を回らせる」は酔っぱらいなのに両者キレッキレの動きででも酔っぱらいで、素晴らしかったなあ。
スカステの千秋楽挨拶映像で言っていた「365日の現実よりも、たった一秒の夢のために」という言葉が、その表情や声もあわせて、記憶に刻まれている。
宝塚で最後に見せてくれる夢が、充実したものでありますように。いや、素晴らしいものに決まっている。
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