ぼけぼけしている間に公演終わってしまうので、ショーの感想もざっくりと。
最初に結論を言ってしまえば、このショー大好きです。
最初に結論を言ってしまえば、このショー大好きです。
初見時の印象は「……面白いなあ」でした。
良いショーと言っていいのかわからないし万人におすすめできる自信もないけど、とにかく面白かった。
その面白さは、場面場面がバラエティに富んでいるから、というのがわかりやすい理由だと思う。
でも、もっと感覚的で言葉にし難いものもあって。言葉を選びながらあえて表現しようとするなら、メルヘンと残酷さと能天気さと悪趣味さが交互に現れることであったり、生命力や力強さと濃密さ暗さの共存であったり、古臭さというかレトロさであったり。
で、そのレトロでパワフルで土着的で濃い感じが、星組に合っているなあと(笑)。時に見られるダンサーに高いレベルを要求する志向も含めて、今一番草野ショーが似合うのは星組なんじゃないかと思います。
そして私はそんな草野ショーが好きなのです。タカラヅカ見たー!という気がする。最初のカラフルエリマキ衣装とか、そのとんでもなさ(ぶっちゃけ悪趣味でダサいとも言える)にワクワクする。
またここに、組長副組長、にしきさんちーくんと上級生が同じ格好で同じように踊っているのも個人的にとても嬉しいのです。前回太王四神記のフィナーレでは踊っていなくて寂しかったので。やっぱこうでなきゃ!(笑)
あと私は草野先生独特の言語感覚が好きなのですね。イメージの羅列でつづられる、感覚的で全然論理的でない歌詞が。今回は特に「キリマンジェロの花、アルハンブラの風」が、地中海を吹き抜ける風のイメージがわーっと広がる感じで、いいなあと。
あとポエム。『鳩』の詩は昔好きだったので、劇場で聞いた時に衝撃を受けました。いい意味で。ちえねねの声で読まれると、これがまたすごくいい。素朴かつ甘い、でも素朴。いや世間で賛否両論あることは知ってますが(苦笑)、私は大好きです。
星組で草野ショーと言うとオルキス以来ですが、あれよりはぱっと見とっつきやすい気がするのですがどうだろう。場面がパラエティに富んでいて、それが割と「いかにもタカラヅカ」な見た目だと思うのです。最初のプロローグのエリマキ妖精さん(光の精だそうで)も、無風のガラの悪いスーツも、スパニッシュも。アフリカは男役は基本スーツで娘役はダルマ、後半は娘役の白ドレスに男役黒燕尾。パレードは(何故か)メルヘンカラーの軍服(レビュー伝説で見た)。
最初に「濃密さと暗さ」と書いたとおり、今回何気に暗かったり閉塞感のある場面が多い気がします。わかりやすく明るいのはプロローグと中詰だけかも。
その中詰アフリカが大好きです。一番好きな場面を挙げろと言われたらここ。トマケトマケは最初ぽかんとなりましたが、でもいい、すごくいい。これを楽しめてこそ星担(笑)。またこのとんでもない場面と衣装で銀橋わたりながら客を釣るともみんが頼もしいこと。
おじさんハンターズもいいし、動物たち(肉食系女子と草食系男子・笑)もみんな楽しそうなんだよなあ。特に涼ライオンと凰稀ゼブラ、ハンターに気づいてきゃーと逃げるとこはしゃぎすぎだ(笑)。
最後ハンターの銃弾に皆が倒れるところは一瞬ブラックですが、れおんが銃弾掴んでふーっと吹いて復活、というあっけらかんとしたオチで。そのシュールさがなんとなく草野。
ここ、ちえねね以外の衣装をモノトーンで統一しているのが草野先生にしてはグッジョブだなあと。舞台装置背景がギラギラしている分、その方がバランスがいいし格好いい。ミーアキャット軍団とかキリンさんのシッポつきスーツとか凶悪に可愛いんですが、草野氏だから「動物だからシッポ」というノリで天然でやっていると思えるあたりがまたいいんじゃないかと(笑)(藤井齋藤なら絶対もっと狙った感じになる)。
正直、肝心のボレロの場面だけは未だにどうかと思うんだけれども。特に衣装が(苦笑)。
何と言うか、外部の公演だったり、ナントカ先生記念ダンスリサイタル、とかだったらいいと思うのです。が、本公演でこういう「男役も娘役もたまたま本来の性別が女性だから女性ダンサー扱い」みたいなのは何となく気まずいというかどういうスタンスで見ていいのか戸惑います。あくまでも個人的な感想ですが。草野ショーには「個よりも全体」というような群舞はままあって、オルキスのピンクの場面とかもそうだと思うけれど、でもあれは男役は男役、娘役は娘役だったからなあ。
とは言え、この黄金曼陀羅によって生命が蘇るというのは非常に納得で、やりたいことはわかるのです。もっと普通の衣装だったらこの呪術的な感じは出なかったと思う。群舞も出演者入魂の迫力で、毎回思わず拍手してしまうしなあ。
ので、この場面に関しては結構ジレンマです。
ちえねね(ロメロとジゼル)の出会いから再会して結ばれるまでの物語は非常にツボです。「春の嵐の中で、愛の嵐に出会う」の歌で、出会い、見つめ合い、手を取り合うそのメルヘンときたら! ここ、衣装も白とラベンダーぽい紫が可愛い。ようやくに再会するパッショネイトなダンスも、あんるちゃんのソロ(オーディションで選ばれた。すごいいい!)も含めて好きです。話ずれますが最後のデュエットダンスのねねちゃんの衣装も好き。白いドレスの裏地に濃いピンク。
今回特筆すべきはドイちゃんの鳩! 本当に重力の及ばない動きをするよね。演技(というかマイム?)部分も実に表情豊かで、カラスに翻弄されてたり花が枯れてしまって哀しんだりするところが本当に可愛くてぐっとくるのですが。おまけにねねちゃんをリフトしてるのには驚いた。すごい。
可愛いけど鳩だけだったら残念だと思っていたら、スーツと燕尾もあるし、色々ドイちゃん祭りでした。
あとかなめ君が大劇場ショーでフル参加している姿が嬉しいです。プロローグで両側にももかさんコトコトで嬉しそうにニコニコしていたり、銀橋で組長やにしきさんとじゃれている姿を見ると、ああうちの子になったんだなあと思います。勝手なこと言ってすみませんが。最後の方の銀橋ソロを歌い終わった後の笑顔も好きだ。
退団者、百花琴彩海は大活躍で嬉しい。草野先生この辺のダンサー好きそうだしなあ。百琴シンメのスパニッシュは超カッコいいし(クールビューティコトコトが怖カッコいい)、白鳩はだんだん退団者オーラ出てきて切ないです。あかしは銀橋センターの特撮ソング! カッコいいじゃないかこの野郎(逆ギレ)。しげちゃんとあまおっちについてはもうちょっと、という気もしますが、でもやはり白鳩、黒燕尾姿には何も言えなくなる。
という訳で、思いつくままにショーの感想でした。
良いショーと言っていいのかわからないし万人におすすめできる自信もないけど、とにかく面白かった。
その面白さは、場面場面がバラエティに富んでいるから、というのがわかりやすい理由だと思う。
でも、もっと感覚的で言葉にし難いものもあって。言葉を選びながらあえて表現しようとするなら、メルヘンと残酷さと能天気さと悪趣味さが交互に現れることであったり、生命力や力強さと濃密さ暗さの共存であったり、古臭さというかレトロさであったり。
で、そのレトロでパワフルで土着的で濃い感じが、星組に合っているなあと(笑)。時に見られるダンサーに高いレベルを要求する志向も含めて、今一番草野ショーが似合うのは星組なんじゃないかと思います。
そして私はそんな草野ショーが好きなのです。タカラヅカ見たー!という気がする。最初のカラフルエリマキ衣装とか、そのとんでもなさ(ぶっちゃけ悪趣味でダサいとも言える)にワクワクする。
またここに、組長副組長、にしきさんちーくんと上級生が同じ格好で同じように踊っているのも個人的にとても嬉しいのです。前回太王四神記のフィナーレでは踊っていなくて寂しかったので。やっぱこうでなきゃ!(笑)
あと私は草野先生独特の言語感覚が好きなのですね。イメージの羅列でつづられる、感覚的で全然論理的でない歌詞が。今回は特に「キリマンジェロの花、アルハンブラの風」が、地中海を吹き抜ける風のイメージがわーっと広がる感じで、いいなあと。
あとポエム。『鳩』の詩は昔好きだったので、劇場で聞いた時に衝撃を受けました。いい意味で。ちえねねの声で読まれると、これがまたすごくいい。素朴かつ甘い、でも素朴。いや世間で賛否両論あることは知ってますが(苦笑)、私は大好きです。
星組で草野ショーと言うとオルキス以来ですが、あれよりはぱっと見とっつきやすい気がするのですがどうだろう。場面がパラエティに富んでいて、それが割と「いかにもタカラヅカ」な見た目だと思うのです。最初のプロローグのエリマキ妖精さん(光の精だそうで)も、無風のガラの悪いスーツも、スパニッシュも。アフリカは男役は基本スーツで娘役はダルマ、後半は娘役の白ドレスに男役黒燕尾。パレードは(何故か)メルヘンカラーの軍服(レビュー伝説で見た)。
最初に「濃密さと暗さ」と書いたとおり、今回何気に暗かったり閉塞感のある場面が多い気がします。わかりやすく明るいのはプロローグと中詰だけかも。
その中詰アフリカが大好きです。一番好きな場面を挙げろと言われたらここ。トマケトマケは最初ぽかんとなりましたが、でもいい、すごくいい。これを楽しめてこそ星担(笑)。またこのとんでもない場面と衣装で銀橋わたりながら客を釣るともみんが頼もしいこと。
おじさんハンターズもいいし、動物たち(肉食系女子と草食系男子・笑)もみんな楽しそうなんだよなあ。特に涼ライオンと凰稀ゼブラ、ハンターに気づいてきゃーと逃げるとこはしゃぎすぎだ(笑)。
最後ハンターの銃弾に皆が倒れるところは一瞬ブラックですが、れおんが銃弾掴んでふーっと吹いて復活、というあっけらかんとしたオチで。そのシュールさがなんとなく草野。
ここ、ちえねね以外の衣装をモノトーンで統一しているのが草野先生にしてはグッジョブだなあと。舞台装置背景がギラギラしている分、その方がバランスがいいし格好いい。ミーアキャット軍団とかキリンさんのシッポつきスーツとか凶悪に可愛いんですが、草野氏だから「動物だからシッポ」というノリで天然でやっていると思えるあたりがまたいいんじゃないかと(笑)(藤井齋藤なら絶対もっと狙った感じになる)。
正直、肝心のボレロの場面だけは未だにどうかと思うんだけれども。特に衣装が(苦笑)。
何と言うか、外部の公演だったり、ナントカ先生記念ダンスリサイタル、とかだったらいいと思うのです。が、本公演でこういう「男役も娘役もたまたま本来の性別が女性だから女性ダンサー扱い」みたいなのは何となく気まずいというかどういうスタンスで見ていいのか戸惑います。あくまでも個人的な感想ですが。草野ショーには「個よりも全体」というような群舞はままあって、オルキスのピンクの場面とかもそうだと思うけれど、でもあれは男役は男役、娘役は娘役だったからなあ。
とは言え、この黄金曼陀羅によって生命が蘇るというのは非常に納得で、やりたいことはわかるのです。もっと普通の衣装だったらこの呪術的な感じは出なかったと思う。群舞も出演者入魂の迫力で、毎回思わず拍手してしまうしなあ。
ので、この場面に関しては結構ジレンマです。
ちえねね(ロメロとジゼル)の出会いから再会して結ばれるまでの物語は非常にツボです。「春の嵐の中で、愛の嵐に出会う」の歌で、出会い、見つめ合い、手を取り合うそのメルヘンときたら! ここ、衣装も白とラベンダーぽい紫が可愛い。ようやくに再会するパッショネイトなダンスも、あんるちゃんのソロ(オーディションで選ばれた。すごいいい!)も含めて好きです。話ずれますが最後のデュエットダンスのねねちゃんの衣装も好き。白いドレスの裏地に濃いピンク。
今回特筆すべきはドイちゃんの鳩! 本当に重力の及ばない動きをするよね。演技(というかマイム?)部分も実に表情豊かで、カラスに翻弄されてたり花が枯れてしまって哀しんだりするところが本当に可愛くてぐっとくるのですが。おまけにねねちゃんをリフトしてるのには驚いた。すごい。
可愛いけど鳩だけだったら残念だと思っていたら、スーツと燕尾もあるし、色々ドイちゃん祭りでした。
あとかなめ君が大劇場ショーでフル参加している姿が嬉しいです。プロローグで両側にももかさんコトコトで嬉しそうにニコニコしていたり、銀橋で組長やにしきさんとじゃれている姿を見ると、ああうちの子になったんだなあと思います。勝手なこと言ってすみませんが。最後の方の銀橋ソロを歌い終わった後の笑顔も好きだ。
退団者、百花琴彩海は大活躍で嬉しい。草野先生この辺のダンサー好きそうだしなあ。百琴シンメのスパニッシュは超カッコいいし(クールビューティコトコトが怖カッコいい)、白鳩はだんだん退団者オーラ出てきて切ないです。あかしは銀橋センターの特撮ソング! カッコいいじゃないかこの野郎(逆ギレ)。しげちゃんとあまおっちについてはもうちょっと、という気もしますが、でもやはり白鳩、黒燕尾姿には何も言えなくなる。
という訳で、思いつくままにショーの感想でした。
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