既に花組公演は終わり、次の月組さんが始まってしまったどころか既に見てきている訳ですが、今更ながらに書き残しておきます。
(月組さん良かった! 退団者見てるだけでも私にとっては情報量が多くて整理出来ていないのでその話はまた今度)
この間に、彩音ちゃんの退団発表がありました。
『EXCITER』のプロローグの〆の銀橋、一人で舞台と客席を統べる姿を見て、立派になったなあと思ってたんだよなあ。『ラブシンフォニー』中詰の銀橋で同じようにセンターにいたときに、まだまだ大変そうだった姿を思い出して。
記者会見の写真を見て、何故か一番最初に飾られていた花が目に留まりました。ピンクと白の、可愛らしく華やかで清楚な、娘役らしい花。
と言う訳で感想メモ。
『外伝 ベルサイユのばら-アンドレ編-』
宙中日を見ていたのでわかってはいましたが、いや大変だなあと(苦笑)。
第一に、『ベルばら』と言うタイトルで一見さんが来ることが予想されるのに、知っていること前提のこの構成と言うかエピソード選択と配置はまずいだろうと。池田理代子原案とアナウンスを聞くたびに首を捻っていたのですが、そうかコミックスの空いた所に外伝としてアンドレを慕っていた幼馴染の娘の話があるとしたらそれは有りで、そういうつもりで外伝原案なのかと気付きました。でもだからやっぱりそれはコミックス全巻読む人向けなんだなあと。
更に今回プロローグもなかったので。とりあえずドレスと宮廷服のプロローグを派手にかまして世界に引き込むこともできず、田園風景の方言芝居で観客を戸惑わせてるし。でもその分今宵一夜(途中までだけど)がある方が改善と言えるんだろうか。と真面目に考えるのも空しいですが。
あちこち破綻している中でも個人的にどうにもしんどかったのはマロングラッセの描かれ方で。多分歌舞伎とかによくある「我が子よりも主家の子が大事」の悲哀(私が思い出したのは『伽羅先代萩』)を描きたかったんだろうと思うけれど、それにはまず自分の子(孫)が可愛いという前提を描かないと悲哀じゃなくてただ気味が悪いよなあ。と思っていたのですが、アンドレの失明を知った時の泣きながら「辛抱しておくれ」と言うのがそれだったのかもしれないと皆の熱演も極まった前楽にしてMy楽で初めて気づきました。いやわからないよそれじゃ(苦笑)。
あともうひとつしんどいのがアンドレがオスカルの転属をブイエ将軍に願い出るくだりです。それ全然オスカルのことを理解していないってことじゃないですか(口ぽかん)。せめて「オスカルの意思に背いても憎まれてもいい、命だけは守りたい」と言ってくれれば、わかった上でやっているのだという描き方をしてくれればなあ。
とは言え場面場面では演者のパッションに持って行かれました。ベルばらはいつもそうなんですが。私が花担でまとぶんファンだったら10回くらい通った結果脳内補完して消化できると思います(真顔)。酒場、衛兵隊、そして革命と、組子が大勢舞台に出て(単なる書割でなく)それぞれの役を生きて芝居している場面があってしかも熱演しているので、それは良かったなあと。
組担の皆様は大変だったと思いますが、トップ3(真飛壮愛音)が植田芝居への親和性と言うか適応力が高いので、今後も回ってきそうな予感もします。少し前までは雪組と星組が植爺的に自分の作品を託せる組だったんじゃないかと思いますが、今は花組と雪組なんじゃないかと。
まとぶんは愛情を持って人に接する芝居がすごくいいと常々思っているし今回もすごく素敵だったので(みわカル泥酔のくだりとか愛情あふれる呼びかけにもうどうしようかと)、そういう良さが活かされる魅力的な役と作品に当たるといいなあと切に願います。『相棒』は多分違うよね……。
みわカルが良かったです。特に可愛いところ(酔い潰れちゃうあたり)がナチュラルに可愛かったのは伊達に女役経験豊富じゃない。
あと個人的にベテラン男役の女役が予想外に素敵で楽しかったです。どういう趣味してるんだと言われそうですが(苦笑)。はっちさんのシモーヌ女将が超恐くなりそうと予想していたら(失礼)普通にいい女だったのと、さおたさんのカロンヌ夫人がキャリアウーマン風きりっとして格好いい女性だったのにびっくりでした。いやほんとにどういう趣味してるんだと言われそうですが(2回言った)。
それにしても呆れたのは自分どれだけ去年の星全ツ見てたんだということです。アンドレの台詞に脳内副音声でしぃちゃんの声が聞こえてきたのは想定内(…)として、革命場面の市民の衣裳に「あ、しーらん」「あ、ちーくん」といちいち反応するのはいかがなものかと自嘲。見てそう判断するのではなくて、無意識に反応してハッとしちゃうあたり病膏肓だと思いました。あれはまだ一年前のことなんだなあ。
何だか力尽きたのでショーは別項で。と言いつつ今更すぎて書かないかもしれないです。
(月組さん良かった! 退団者見てるだけでも私にとっては情報量が多くて整理出来ていないのでその話はまた今度)
この間に、彩音ちゃんの退団発表がありました。
『EXCITER』のプロローグの〆の銀橋、一人で舞台と客席を統べる姿を見て、立派になったなあと思ってたんだよなあ。『ラブシンフォニー』中詰の銀橋で同じようにセンターにいたときに、まだまだ大変そうだった姿を思い出して。
記者会見の写真を見て、何故か一番最初に飾られていた花が目に留まりました。ピンクと白の、可愛らしく華やかで清楚な、娘役らしい花。
と言う訳で感想メモ。
『外伝 ベルサイユのばら-アンドレ編-』
宙中日を見ていたのでわかってはいましたが、いや大変だなあと(苦笑)。
第一に、『ベルばら』と言うタイトルで一見さんが来ることが予想されるのに、知っていること前提のこの構成と言うかエピソード選択と配置はまずいだろうと。池田理代子原案とアナウンスを聞くたびに首を捻っていたのですが、そうかコミックスの空いた所に外伝としてアンドレを慕っていた幼馴染の娘の話があるとしたらそれは有りで、そういうつもりで外伝原案なのかと気付きました。でもだからやっぱりそれはコミックス全巻読む人向けなんだなあと。
更に今回プロローグもなかったので。とりあえずドレスと宮廷服のプロローグを派手にかまして世界に引き込むこともできず、田園風景の方言芝居で観客を戸惑わせてるし。でもその分今宵一夜(途中までだけど)がある方が改善と言えるんだろうか。と真面目に考えるのも空しいですが。
あちこち破綻している中でも個人的にどうにもしんどかったのはマロングラッセの描かれ方で。多分歌舞伎とかによくある「我が子よりも主家の子が大事」の悲哀(私が思い出したのは『伽羅先代萩』)を描きたかったんだろうと思うけれど、それにはまず自分の子(孫)が可愛いという前提を描かないと悲哀じゃなくてただ気味が悪いよなあ。と思っていたのですが、アンドレの失明を知った時の泣きながら「辛抱しておくれ」と言うのがそれだったのかもしれないと皆の熱演も極まった前楽にしてMy楽で初めて気づきました。いやわからないよそれじゃ(苦笑)。
あともうひとつしんどいのがアンドレがオスカルの転属をブイエ将軍に願い出るくだりです。それ全然オスカルのことを理解していないってことじゃないですか(口ぽかん)。せめて「オスカルの意思に背いても憎まれてもいい、命だけは守りたい」と言ってくれれば、わかった上でやっているのだという描き方をしてくれればなあ。
とは言え場面場面では演者のパッションに持って行かれました。ベルばらはいつもそうなんですが。私が花担でまとぶんファンだったら10回くらい通った結果脳内補完して消化できると思います(真顔)。酒場、衛兵隊、そして革命と、組子が大勢舞台に出て(単なる書割でなく)それぞれの役を生きて芝居している場面があってしかも熱演しているので、それは良かったなあと。
組担の皆様は大変だったと思いますが、トップ3(真飛壮愛音)が植田芝居への親和性と言うか適応力が高いので、今後も回ってきそうな予感もします。少し前までは雪組と星組が植爺的に自分の作品を託せる組だったんじゃないかと思いますが、今は花組と雪組なんじゃないかと。
まとぶんは愛情を持って人に接する芝居がすごくいいと常々思っているし今回もすごく素敵だったので(みわカル泥酔のくだりとか愛情あふれる呼びかけにもうどうしようかと)、そういう良さが活かされる魅力的な役と作品に当たるといいなあと切に願います。『相棒』は多分違うよね……。
みわカルが良かったです。特に可愛いところ(酔い潰れちゃうあたり)がナチュラルに可愛かったのは伊達に女役経験豊富じゃない。
あと個人的にベテラン男役の女役が予想外に素敵で楽しかったです。どういう趣味してるんだと言われそうですが(苦笑)。はっちさんのシモーヌ女将が超恐くなりそうと予想していたら(失礼)普通にいい女だったのと、さおたさんのカロンヌ夫人がキャリアウーマン風きりっとして格好いい女性だったのにびっくりでした。いやほんとにどういう趣味してるんだと言われそうですが(2回言った)。
それにしても呆れたのは自分どれだけ去年の星全ツ見てたんだということです。アンドレの台詞に脳内副音声でしぃちゃんの声が聞こえてきたのは想定内(…)として、革命場面の市民の衣裳に「あ、しーらん」「あ、ちーくん」といちいち反応するのはいかがなものかと自嘲。見てそう判断するのではなくて、無意識に反応してハッとしちゃうあたり病膏肓だと思いました。あれはまだ一年前のことなんだなあ。
何だか力尽きたのでショーは別項で。と言いつつ今更すぎて書かないかもしれないです。
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