皇室の名宝-日本美の華-@東京国立博物館。
金曜日の夜間開館に合わせて行ってきました。会期が11/29までだと思って安心していたら、前期は11/3で終わりと気づいて慌ててしまった。
で、伊藤若冲と並河靖之にやられて酔っぱらって帰ってきました(笑)。
2つめの部屋に入って、最初に若冲の「旭日鳳凰図」があって、またけったいなもん描いてはるなあ、と何故か似非関西弁でニヤニヤして、振り向いたらその部屋全部若冲の絵で、うぎゃーと声を上げそうになった。「動植綵絵」全30軸。広い広い展示室の壁一面若冲と言うのはただごとではない迫力で、その異空間ぶりに涙出そうになった。図版を前に見ていたのだけれど、生は全然違うと思い知った。
若冲の絵は華やかで精緻で美しいのにいつもどこか奇妙で気味悪さがある。それが面白い。
描き過ぎるからだろうか。描き過ぎでデコラティブだけれど日本画なので西洋のバロックのように胃もたれはしない、でもやはり気持ち悪い。
近くで見ていた男性二人連れが「最後フォトショップで仕上げたみたい。昔はフォトショップないけど」「時間かかっただろうなあ」と言っていて、苦笑したけど何となくそのニュアンスはわからんでもないなあと。
いや本当にあの部屋はよかった。何て贅沢な空間。人が多すぎなければもっとよかったけどそれは言っても仕方ない(笑)。
そして「七宝四季花鳥図花瓶」。並河靖之のことは去年『美の巨人たち』で初めて知って、その時もすごいなあと思ったけれど、TVより生の方が断然凄かった。
艶やかに光る黒地に、桜の薄紅、レンギョウの黄、躑躅や木蓮の赤。青葉の緑、若緑。そしてそれらを縁取る金の糸。空を飛び交い花と戯れる小鳥たち。その羽根に至るまでの精緻で繊細な描写。
美しすぎて涙出た(笑)。閉館時間になっても去りがたく展示ケースの周りをぐるぐる回っていましたが、同じような客は数人いたのでまるで椅子取りゲームの音楽が鳴っている間のような光景でした(笑)。
その他にも応挙の「旭日猛虎図」(日本画のうっかり可愛くなっちゃってる虎は大好物。あの丸い前足!)とか、山口素絢の「朝顔狗子図」(丸っこい子犬がころころしている)とか、時代は下がって荒木寛畝の「孔雀之図」(本物の羽根を貼り付けたと見紛う見事な孔雀の羽根)とか、色々色々気に入りました。あ、あと鷹の懐に抱かれて眠りこける雀ってなんだその可愛らしい図(山本春挙「知仁勇」)。
あと「小栗判官絵巻」は是非壮担の方に見ていただきたいと思いました(笑)。ちょうど展示されていた部分では小栗は殆ど餓鬼姿で曳かれていたけど。絵巻の閻魔様は「オグリ!」の萬ケイさんにそっくりでした(真顔)。
いやこれも金地があんなに美しいなんて図版ではわからなかったなあ。
何だかすごく楽しかったです。人多くて疲れたけど。
やっぱり皇室の持ち物ってすごいなあ(素)。
金曜日の夜間開館に合わせて行ってきました。会期が11/29までだと思って安心していたら、前期は11/3で終わりと気づいて慌ててしまった。
で、伊藤若冲と並河靖之にやられて酔っぱらって帰ってきました(笑)。
2つめの部屋に入って、最初に若冲の「旭日鳳凰図」があって、またけったいなもん描いてはるなあ、と何故か似非関西弁でニヤニヤして、振り向いたらその部屋全部若冲の絵で、うぎゃーと声を上げそうになった。「動植綵絵」全30軸。広い広い展示室の壁一面若冲と言うのはただごとではない迫力で、その異空間ぶりに涙出そうになった。図版を前に見ていたのだけれど、生は全然違うと思い知った。
若冲の絵は華やかで精緻で美しいのにいつもどこか奇妙で気味悪さがある。それが面白い。
描き過ぎるからだろうか。描き過ぎでデコラティブだけれど日本画なので西洋のバロックのように胃もたれはしない、でもやはり気持ち悪い。
近くで見ていた男性二人連れが「最後フォトショップで仕上げたみたい。昔はフォトショップないけど」「時間かかっただろうなあ」と言っていて、苦笑したけど何となくそのニュアンスはわからんでもないなあと。
いや本当にあの部屋はよかった。何て贅沢な空間。人が多すぎなければもっとよかったけどそれは言っても仕方ない(笑)。
そして「七宝四季花鳥図花瓶」。並河靖之のことは去年『美の巨人たち』で初めて知って、その時もすごいなあと思ったけれど、TVより生の方が断然凄かった。
艶やかに光る黒地に、桜の薄紅、レンギョウの黄、躑躅や木蓮の赤。青葉の緑、若緑。そしてそれらを縁取る金の糸。空を飛び交い花と戯れる小鳥たち。その羽根に至るまでの精緻で繊細な描写。
美しすぎて涙出た(笑)。閉館時間になっても去りがたく展示ケースの周りをぐるぐる回っていましたが、同じような客は数人いたのでまるで椅子取りゲームの音楽が鳴っている間のような光景でした(笑)。
その他にも応挙の「旭日猛虎図」(日本画のうっかり可愛くなっちゃってる虎は大好物。あの丸い前足!)とか、山口素絢の「朝顔狗子図」(丸っこい子犬がころころしている)とか、時代は下がって荒木寛畝の「孔雀之図」(本物の羽根を貼り付けたと見紛う見事な孔雀の羽根)とか、色々色々気に入りました。あ、あと鷹の懐に抱かれて眠りこける雀ってなんだその可愛らしい図(山本春挙「知仁勇」)。
あと「小栗判官絵巻」は是非壮担の方に見ていただきたいと思いました(笑)。ちょうど展示されていた部分では小栗は殆ど餓鬼姿で曳かれていたけど。絵巻の閻魔様は「オグリ!」の萬ケイさんにそっくりでした(真顔)。
いやこれも金地があんなに美しいなんて図版ではわからなかったなあ。
何だかすごく楽しかったです。人多くて疲れたけど。
やっぱり皇室の持ち物ってすごいなあ(素)。
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