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2025/06/06 22:01 |
雪組『情熱のバルセロナ/RIO DE BRAVO!!』その2
三連休はレザネ、花東宝前楽、雪全ツ名古屋でした。連休明けは遊びすぎが祟ってぼけぼけしてました(駄目人間)。

と言う訳で11/23(月祝)15:30公演@名古屋見てきました。
名古屋楽で組総見、客席も舞台もいい感じにリラックス、かつノリノリで盛り上がってました。超楽しかったです。

『情熱のバルセロナ』は、芝居が落ち着いてきた印象。
脱獄した身でロザリアに会うためにバルセロナに向かうフランシスコのソロ、初見時は、うわあこの何も考えてない無謀さと身勝手さとそれなのに格好いいところがいかにも宝塚の主人公、と口ぽかん状態だったのですが、今回見たら何だか切なくなりました。
愛に生きて愛に死ぬと考えている、それしか考えていない、愚かで単純で純粋な青年。その愚かさは同時に若さの輝きであり驕り。しかし彼は、1週間か10日のうちにそれを失うのだ。愛が全てで愛のために死ぬことを至上の喜びと考えているのに、ままならない思いを抱えて生きることになるのだ。そして今はまだそれを知らない、と思うと。失われることがわかっている若さが切ない。
別れの場面の水みなこは本当に良かったと思います。やっぱりこの二人の芝居好きだ。

『RIO DE BRAVO!!』

前回書きそびれたのですがハマコが素敵です。いやいつも素敵ですが。
中詰チギのところに入ってるんですが、全然違う個性とパンチ力ですごい場面になっていた。「♪セニョリータ見せてやるよ聞かせてやるよ俺達のサンバ」が、ちぎたはイケイケアイドルだったのに、リアルに「年に一度のカーニバル」に命賭けてるラテンオヤジだった。ウィンクとかバシンとキメて超格好良かった!

以下アドリブ。
キャプテンせしるは「ひつまぶしの食べ過ぎには気をつけみゃあ」とかなんとか(名古屋弁聞き取れず)。
観光客水さん「名古屋最高ー!」
みなこママも「今夜はひつまぶしよ」「わーい」。見送るユミコ氏「名古屋は美味しいものがたくさんあっていいね……」その後店員杏奈嬢「名古屋は食べ物だけではねえだがや!(みたいな。名古屋弁再現出来ず)」。そして二人で寝そべって「シャチホコー!」とポーズ。
署長転じて店長は「これ(この頭)じゃ名古屋巻きができない~」。
水さんが中詰客席降りでシャチホコのぬいぐるみをもらっていた。つか私のすぐ近くの席の人があげている瞬間を見た(笑)。一瞬ためらってましたが受け取って、舞台に戻って「シャチホコいただきましたー!」って言ってました。

ご挨拶。一回目はお約束の「宝塚においでください」でしたが、カーテンコールでは「次は皆様……わかってますね?(笑)」みたいな感じになってました。宣伝部長に敬服。



せしるの話をします。私がせしるの話をすると無駄に長いのでたたみます。

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2009/11/24 22:57 | Comments(0) | TrackBack() | 宝塚・雪
『レザネ・フォール』@東京厚生年金会館
Musical Review『レザネ・フォール』~愛と幻影の巴里~@東京厚生年金会館、11月21日(土)15時を見て参りました。東京で3回ある公演の真ん中の回。
宝塚OG公演と言うことで、出演者は鳳蘭、麻路さき、湖月わたる、彩輝なお、星奈優里等々の元タカラジェンヌ、プラス黒一点の福井貴一。構成・演出は大野拓史。

と言う訳で。
大野君趣味に走りすぎ!と唖然、いやむしろ大喜び(笑)。
そもそも「パリで諜報活動中に官憲に追われレビュー小屋に逃げ込んだ甘粕大尉(福井)が、日本からレヴューを学びに来る手筈になっていた白井鐵造に間違えられ、そのまま白井として潜伏することに」と言う設定だけでいかにも大野君。
そして彼を迎えるレビュー小屋の面々は、誇り高き美貌の花形スター(星奈)、彼女の恋人で包容力ある穏やかな男役スター(麻路)、その妹でやはり男役だが諜報活動にも通じている謎の女(彩輝)、彼女たちをまとめて小屋を切り盛りする剛毅で底知れないところのあるマダム(鳳)、マダムと甘粕だけにしか見えない夢魔(湖月)。そして可憐な踊り子にして聖母のような笑顔と強さを湛え、甘粕の過去を呼び起こす娘(南海まり)。
基本的な構成は『ACHE』に似てます。最初に甘粕の状況説明的モノローグはあるけれど、華やかなレビューショーから芝居に移行し、芝居の終了からまたレビュー、という。そう言えば1幕幕切れの仕方も似てるかも(さえちゃんが正体を現して2幕への引き、という)(笑)。
ファシズムが台頭する世相や大杉栄暗殺など歴史上の事実を絡ませ、宝塚レビュー、そして「すみれの花咲く頃」に繋げる手際にはクスリとさせられつついつもながら上手いよなと。そしてアジールである芝居小屋ではしばしば夢とうつつが曖昧になり、鬱屈してどこにも行けないまま迷い込んだ男は幻影の中で自分の罪を呼び起されて立ち尽くす。しかし最後の最後には、そこに込めた大野君の宝塚への真摯な思いに泣かされて。

で、その後のレビューは圧巻のツレ様オンステージ(笑)。だって「奥様お手をどうぞ」でツレ様が客を口説いてダンスに誘って一緒に踊っちゃうんですよ! ムッシュもマダムもなんでもござれですよ! 更に「ろくでなし」とか「セ・マニフィーク」とかとか。
トークも絶好調でした。マリコサエコを「本当に何も考えてないでしょ!」いじる様子を見ていると、ツレ様にとってこの二人は樹里ぴょんにとってのまさこみたいなもんなんかなーと思ったり(笑)。あ「もし百万円当たったら」に結婚資金と答えたら笑われて「失礼です!」と地団駄を踏む優里姫も最高でした(笑)。
レビューはOGの娘役諸嬢(レビュー小屋の踊り子さんたち)がみんなきれいで所作や姿が美しくて魅力的で、やっぱり宝塚ってすごいなあと思わせられました。ああいうひとたちを輩出する世界というのはすごいと思った。

と言う訳でとても楽しかったのですが、これ演目としてはどうなのかなあ、と思わなくもないです。私は大野芝居もベタベタな宝塚ショーもどっちも大好物だからいいんですけど、宝塚OG公演(宝塚ではないけれど宝塚っぽいものを見せますよ)として地方を回るには、ちょっとこの芝居は客層に合わないんじゃないだろうかと(苦笑)。耽美でオタクでうっすらと中二病テイストも漂いつつ蘊蓄に支えられた芝居。いやテーマは間違いなく宝塚愛なんだけども。あと大野君はOG公演だと宝塚じゃないからと考えるのかすみれコードをぶっちぎることがありますが(今回の同性愛恋人設定とか)、OGファンは現役宝塚ファンよりもむしろ保守的なことがあると思うのでそれはどうなんだろうかと。
最後カーテンコールで、レビューには出ていない福井さんが「ツレちゃんの迫力で(自分が出ていた)地味な芝居が全部吹っ飛んだやないですか」と言ったらツレ様「あー地味な芝居、ハハハ」とバッサリ。
いや、うん、こういう企画ならむしろ狸御殿の方がいいのかもしれない。

でも私は楽しかったのでこれでいいんですけど(笑)。
個人的に、最初のレビューシーンのカンカンにやられました。だってフェット・アンペリアルの衣装!歌も同じ!おまけにみなみがいる!! いやここで泣いたら変な人なので堪えましたが。

と色々書きましたが実は踊りまくるワタさんにほぼオペラ固定でした。
夢魔。プログラムによるとサキュバス。現の人ではなく男でも女でもない、普通の人には見えない存在で常に舞台の隅であるいは中央で踊り、佇み、人々の間を泳ぐ。
……すごい格好いいんですけど(素)。
その動きとか、立ち姿とか、指先の表情とか。うっかり、現役時代よりダンス上手くなった?とか思ってしまったけれど(いや実のところダンスの良し悪しなんてよくわからないんだけれど)、男役でなくなって男らしく見せようと心がける必要がなくなったので、単純に純粋にきれいに見えるようにできるのかなと。そんなことも思いました。いやほんとすごい格好良かった(所詮ファンですから)。
黒髪のラフな感じのロン毛で衣装は黒に赤を利かせたアニメテイスト軍服(齋藤ショーというより石田ショーに出てきそうな感じ)ですがそのキッチュな感じが芝居小屋の猥雑さには合っていたのかもな。燕尾風の裾を翻すのがこれがまた。上着を脱ぐとピンクのビスチェにもなります(笑)(何故笑う)。
黒と赤はタナトスとエロス、レビューに関わる人間たちの愛憎、渦巻く情念から生まれた夢魔。とか書く奴だからこういうの好きな訳ですよね自分も(苦笑)。
あと、他の元男役の皆様は芝居で女性設定なのに一人だけ違う(中性)なのが流石だなあと思いました(って何が・笑)。
最後のレビューシーンではあまり出てこないのは、「これはお芝居の続きですよ」という大野君のこだわりなのだろうなあ(人外だから)、と私は理解しました。

以下、ストーリーのネタばれになるので念のため畳みます。



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2009/11/21 23:59 | Comments(2) | TrackBack() | その他舞台
雪組『情熱のバルセロナ/RIO DE BRAVO!!』その1
11/15(日)市川ダブルしてきました。楽しかった。
ネタばれは避けた方がいいんだろうか。一応たたみます。



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2009/11/16 23:36 | Comments(0) | TrackBack() | 宝塚・雪
星組集合日(ハプスブルクの宝剣/BOLERO)
公式より。

2009/11/12
星組 退団者のお知らせ

下記の生徒の退団発表がありましたのでお知らせいたします。

(星組)
百花沙里
琴まりえ
梅園紗千
彩海早矢
天緒圭花
2010年3月21日(星組東京宝塚劇場公演千秋楽)付で退団

美春あやか
2009年11月12日付で退団

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公式見て動転しすぎてテンションが乱高下した結果今現在ぐったり疲れてます。お前が慌ててどうするみっともない、と全力で苦笑。

全ツを見て、コインブラを見て。ああ、この人たちがこれから星組を支えていくんだなあと思った顔ぶれだったので。
ももかさんは、芝居でわー絶叫芝居じゃない通し役って初めて見た気がするけどいいじゃんいい女じゃんと思い、ショーの中詰ではダルマ姿も健在で客席下りで間近に見た時はそのゴージャスな美貌に圧倒され(笑)。今までの勢いを残したままマダム枠に幅を広げるのかなとぼんやりと思い。
コトコトは芝居のおばあちゃん役でこんな役まで上手いのかと感嘆し。ショーでは歌って踊れる相変わらずのユーティリティプレイヤー、そして何よりその娘役芸。友人と「5年たっても10年たっても新公学年男役の相手に可憐に収まって違和感無いんじゃね?」とか言っていたんだった。
しげちゃんはすっかり素敵なお姉様で、シバのクラブの場面のマダムっぷりも堂に入ってて、大人の女性だなあと。かと思うと芝居の方でバット構えてドスを利かせてるのも板についてるし(笑)、格好いい女役さんになったなあ、同期としてもちえを支えて行ってくれるんだろうなあと頼もしく見ていたんだ。
あかしは、ああ全くもう。芝居でもショーでもちえてるあかしの並びが楽しそうで楽しそうで、あんなにわくわくさせてくれたのに。初見では過去の残像のせいで多少はらはらしたけれど(苦笑)、Mr.アロー良かったのに。タップの見事さには惚れ惚れしたのに。技術プラス男役芸の濃いくどいダンス、星男として下級生のお手本としてもまだまだ居てほしかったのに。さいたまご当地出身紹介を華麗にキメた双璧が二人とも卒業していくんだなあ。
あまおっち。『コインブラ』フランシス船長がいい男で目を見張った。学年が上がって渋い役が付くようになって、どんどん魅力を発揮するようになっていたけれど、船長は渋いだけじゃなくて壮年の、実にいい男だった。お客さんナンパしても全然OK(笑)。これからこういう方向で活躍して行くんだ、と思っていた。

これからの星組を支えて行ってくれる人たちだと思っていた。
けれど今、まるで、ちえのお披露目を見守って、ちえねねてるの新体制のスタートを見届けて、下級生の成長を見て、「もうだいじょうぶだね」と微笑んで去っていくような、そんな風に感じている。
勿論皆それぞれの理由があるのだろうし、どちらにしても私の勝手な思い込みなのだけれど。

何だかいつも「こんなこともできるんだ」「おお新しい魅力が」「素敵になったなあ」と思う度に、卒業して行かれてしまうような気がするよ。(懲りない奴)

美春あやかちゃんも、休演のまま集合日付け退団は切ないね。
『太王』新公でまりいポジで可愛かったのを覚えてる。それまで優等生で大人っぽい印象があったのだけれど。これからの幸せを祈っている。

そして退団者の皆様とそのファンの皆様にとってよき公演でありますように。
結局自分にできることは見ることと祈ることだけだ。

さて、遠征計画を練り直そう(笑)。

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2009/11/12 23:43 | Comments(0) | TrackBack() | 宝塚・星
星組『コインブラ物語』その3
今更ながらにコインブラの話を続けます。
某ドリーさんが「主役が頭悪くて傍迷惑な話は多いけど今回のように大人が訳わからないのは新しい」と言っていて激しく同意。そう、コンスタンサがビメンタと出奔すると打ち明けた時の母王妃の反応「ごめんなさい」には口ぽかん状態でした。二人がいなくなった後のポルトガル王の反応も。こういう大人の不自然すぎるものわかりの良さが、中学生が書いた大河ロマンという印象になっております、私にとっては。
そういう王子と姫の童話を轟理事に主演させなくてもと思いますが、えらい人にとって古き佳き宝塚を託せるのは轟さんしかいないのかなあとも思いました。

今回はサブヒロインsと涼さんの話をします。今までに増して世迷いごと言ってます。

コンスタンサ姫=優香りこちゃんは苦戦していたと思う。今まで、姫系ヒロイン系の経験が全然ないものなあ。
私が最初にりこちゃんをいい!と思ったのは、『MdNO』の新公ジョセフィン(ルルの母)。本役の柚美さんが品のあるタイプなのが災いしていま一つピンと来なかった人物像を、したたかな女として確立させていた。上手かった。その次の『太王』は新公セームで、これまた激しくも魅力的な悪女だった。
基礎的な力はあって、そういう大人っぽい重要な役をきちっとこなせる子だ。けど、お姫様はまた別の力が要求されるんだろうなあ。
で、頑張って「純情可憐なお姫様」を演じた結果として幼くなってしまった気がする。純真無垢=子ども、みたいな。
でもその結果、唐突で考えなしな言動(母親にビメンタと逃げる計画をべらべら喋っちゃったり)(でも母親の反応にもっとびっくりした)に妙なリアリティが出たので、これはこれでありか、とも思いました。
これからヒロイン系で行くのか、それともやはり大人のいい女枠に落ち着くのか、今後が楽しみです。

もうひとり、イザベラ=夢妃杏瑠ちゃん。ちゃきちゃんのイザベラも見たかったけど、杏瑠ちゃんも良かった。酒場の看板娘、しっかり者で気が強くて、でも可愛い下町の女の子を活き活きと好演してました。コスタ=ともみんとの並びもお似合いだし、大人っぽく踊ると色気もあるし。
杏瑠ちゃんは最後のあすか茶にゲストで来ていて、あすかが「よろしくお願いします」と言っていたのを思い出すので、今回の好演が嬉しいです。これからも楽しみ。

で。コンスタンサについて触れた上で、ビメンタ=すずみん。
涼さんのコスチュームもの!貴公子!とポスター時点で盛り上がっていたし実際素敵だったのですが、やっぱり相手役の存在って大きいんだなあと……いやその、コンスタンサが子どもっぽいので、そのコンスタンサを愛し崇拝するビメンタが若干ロリ入って見え(以下自粛)。
若しくは、ここにいない誰かを見ている。コンスタンサを腕に抱き愛を語る彼の瞳。その瞳に映る限りない憧憬が向けられている先は腕の中の少女ではなく、現し世のものではない面影。というような実はビメンタが愛したのは夭折した姫(第一王女)でコンスタンサに彼女の面影を重ねている物語が脳内に湧いてきました。それはそれで有りかなと(素)。オタクというか妄想癖は我ながら便利だけど始末が悪い(苦笑)。
あと今回ちょっと鬘が重くて顔とのバランスが悪い気がしたかなと。涼さんに対してこういう感想を抱くのは珍しいことですが。衣装とのバランスで大きくなっちゃった、とかいうこともあるのかな。
フィナーレは素晴らしい宝塚スタアっぷりで惚れ惚れしました。ため息のような「……オーレ」に腰が抜けた。いやマジで。

***

まだまだ他の人の話もしたい。あと1回くらいコインブラの話ができるといいなあ。

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2009/11/11 23:41 | Comments(0) | TrackBack() | 宝塚・星

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