皇室の名宝-日本美の華-@東京国立博物館。
金曜日の夜間開館に合わせて行ってきました。会期が11/29までだと思って安心していたら、前期は11/3で終わりと気づいて慌ててしまった。
で、伊藤若冲と並河靖之にやられて酔っぱらって帰ってきました(笑)。
2つめの部屋に入って、最初に若冲の「旭日鳳凰図」があって、またけったいなもん描いてはるなあ、と何故か似非関西弁でニヤニヤして、振り向いたらその部屋全部若冲の絵で、うぎゃーと声を上げそうになった。「動植綵絵」全30軸。広い広い展示室の壁一面若冲と言うのはただごとではない迫力で、その異空間ぶりに涙出そうになった。図版を前に見ていたのだけれど、生は全然違うと思い知った。
若冲の絵は華やかで精緻で美しいのにいつもどこか奇妙で気味悪さがある。それが面白い。
描き過ぎるからだろうか。描き過ぎでデコラティブだけれど日本画なので西洋のバロックのように胃もたれはしない、でもやはり気持ち悪い。
近くで見ていた男性二人連れが「最後フォトショップで仕上げたみたい。昔はフォトショップないけど」「時間かかっただろうなあ」と言っていて、苦笑したけど何となくそのニュアンスはわからんでもないなあと。
いや本当にあの部屋はよかった。何て贅沢な空間。人が多すぎなければもっとよかったけどそれは言っても仕方ない(笑)。
そして「七宝四季花鳥図花瓶」。並河靖之のことは去年『美の巨人たち』で初めて知って、その時もすごいなあと思ったけれど、TVより生の方が断然凄かった。
艶やかに光る黒地に、桜の薄紅、レンギョウの黄、躑躅や木蓮の赤。青葉の緑、若緑。そしてそれらを縁取る金の糸。空を飛び交い花と戯れる小鳥たち。その羽根に至るまでの精緻で繊細な描写。
美しすぎて涙出た(笑)。閉館時間になっても去りがたく展示ケースの周りをぐるぐる回っていましたが、同じような客は数人いたのでまるで椅子取りゲームの音楽が鳴っている間のような光景でした(笑)。
その他にも応挙の「旭日猛虎図」(日本画のうっかり可愛くなっちゃってる虎は大好物。あの丸い前足!)とか、山口素絢の「朝顔狗子図」(丸っこい子犬がころころしている)とか、時代は下がって荒木寛畝の「孔雀之図」(本物の羽根を貼り付けたと見紛う見事な孔雀の羽根)とか、色々色々気に入りました。あ、あと鷹の懐に抱かれて眠りこける雀ってなんだその可愛らしい図(山本春挙「知仁勇」)。
あと「小栗判官絵巻」は是非壮担の方に見ていただきたいと思いました(笑)。ちょうど展示されていた部分では小栗は殆ど餓鬼姿で曳かれていたけど。絵巻の閻魔様は「オグリ!」の萬ケイさんにそっくりでした(真顔)。
いやこれも金地があんなに美しいなんて図版ではわからなかったなあ。
何だかすごく楽しかったです。人多くて疲れたけど。
やっぱり皇室の持ち物ってすごいなあ(素)。
金曜日の夜間開館に合わせて行ってきました。会期が11/29までだと思って安心していたら、前期は11/3で終わりと気づいて慌ててしまった。
で、伊藤若冲と並河靖之にやられて酔っぱらって帰ってきました(笑)。
2つめの部屋に入って、最初に若冲の「旭日鳳凰図」があって、またけったいなもん描いてはるなあ、と何故か似非関西弁でニヤニヤして、振り向いたらその部屋全部若冲の絵で、うぎゃーと声を上げそうになった。「動植綵絵」全30軸。広い広い展示室の壁一面若冲と言うのはただごとではない迫力で、その異空間ぶりに涙出そうになった。図版を前に見ていたのだけれど、生は全然違うと思い知った。
若冲の絵は華やかで精緻で美しいのにいつもどこか奇妙で気味悪さがある。それが面白い。
描き過ぎるからだろうか。描き過ぎでデコラティブだけれど日本画なので西洋のバロックのように胃もたれはしない、でもやはり気持ち悪い。
近くで見ていた男性二人連れが「最後フォトショップで仕上げたみたい。昔はフォトショップないけど」「時間かかっただろうなあ」と言っていて、苦笑したけど何となくそのニュアンスはわからんでもないなあと。
いや本当にあの部屋はよかった。何て贅沢な空間。人が多すぎなければもっとよかったけどそれは言っても仕方ない(笑)。
そして「七宝四季花鳥図花瓶」。並河靖之のことは去年『美の巨人たち』で初めて知って、その時もすごいなあと思ったけれど、TVより生の方が断然凄かった。
艶やかに光る黒地に、桜の薄紅、レンギョウの黄、躑躅や木蓮の赤。青葉の緑、若緑。そしてそれらを縁取る金の糸。空を飛び交い花と戯れる小鳥たち。その羽根に至るまでの精緻で繊細な描写。
美しすぎて涙出た(笑)。閉館時間になっても去りがたく展示ケースの周りをぐるぐる回っていましたが、同じような客は数人いたのでまるで椅子取りゲームの音楽が鳴っている間のような光景でした(笑)。
その他にも応挙の「旭日猛虎図」(日本画のうっかり可愛くなっちゃってる虎は大好物。あの丸い前足!)とか、山口素絢の「朝顔狗子図」(丸っこい子犬がころころしている)とか、時代は下がって荒木寛畝の「孔雀之図」(本物の羽根を貼り付けたと見紛う見事な孔雀の羽根)とか、色々色々気に入りました。あ、あと鷹の懐に抱かれて眠りこける雀ってなんだその可愛らしい図(山本春挙「知仁勇」)。
あと「小栗判官絵巻」は是非壮担の方に見ていただきたいと思いました(笑)。ちょうど展示されていた部分では小栗は殆ど餓鬼姿で曳かれていたけど。絵巻の閻魔様は「オグリ!」の萬ケイさんにそっくりでした(真顔)。
いやこれも金地があんなに美しいなんて図版ではわからなかったなあ。
何だかすごく楽しかったです。人多くて疲れたけど。
やっぱり皇室の持ち物ってすごいなあ(素)。
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公式より引用。
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2009/10/29
星組 東京特別公演 休演者のお知らせ
星組 東京特別公演 日本青年館『コインブラ物語』の休演者をお知らせいたします。
星組 水瀬千秋
■代役 イザベラ役 ・・・夢妃杏瑠
※体調不良の為、全日程(2009年10月30日~11月5日)休演いたします。
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休演のまま退団してしまうのか。
いつも、寂しそうな印象の子でした。
『アンナ・カレーニナ』、キティは勿論それはそれは上手くて可愛かったけれども、実は印象に残っているのはナスターシャ(セルプホフスコイの婚約者)の方です。Aチームの妃白ゆあちゃんが、何も知らない考えていない、お人形さんのようなご令嬢だったのに、ちゃきちゃんのナスターシャは何かをわかってしまっている子だった。ヴィロンスキーとアンナの愛の破滅も、セルプホフスコイがそれに魅入られつつも世間に踏みとどまることの証しとして自分を選ぶことも、全て悟った上で無垢な令嬢でいる、そんな風に見えた。
『スカーレット・ピンパーネル』のルイ・シャルルも、孤独な少年だった。その孤独、年端の行かない子供が心を鎧って必死に生きているさまが痛々しいから、ひとかけらの勇気に込められた希望はいや増した。そして最後、ドゥトゥルネー伯に甘える姿に安堵したこと。
『ブエノスアイレスの風』、リリアナも寂しい、でも精一杯頑張って背筋を伸ばしている女の子だった。あの子が、兄さん不在の間ひとりでどうやって生きてきたのだろうと考えると胸が痛んだ。
『My Dear New Orleans』を体調不良で休演し、最後の印象は『太王四神記』新人公演のスジニ。いや本公演もあるけれど、「役」としては。
小柄で、男の子っぽくしてはいてもいかにも少女らしい可愛らしさで、タムドクへの片想いが切なくて。最後、タムドクとキハの赤子を抱いて、天空の高みにいる二人を見上げていた。そのままではいつまでも立ちつくしているのではないかと思われるのを、ヒョンゴに促されて一緒に去っていく、そのシルエットが、最後の記憶。
大きな瞳の愛らしい、でもどこか寂しげな顔立ち。お芝居が上手で、歌も綺麗な声で。
まさかこんなに早く退団なんて思っていなかった。次あたり新公ヒロイン来ないかな、と楽しみにしていたのに。結局、最後にもう一度舞台で娘役姿を見ることも叶わなかったのだなあ。
もうその姿を見ることはできないかもしれないけれど、彼女のこれかにらが幸福なものであるように、と思う。
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2009/10/29
星組 東京特別公演 休演者のお知らせ
星組 東京特別公演 日本青年館『コインブラ物語』の休演者をお知らせいたします。
星組 水瀬千秋
■代役 イザベラ役 ・・・夢妃杏瑠
※体調不良の為、全日程(2009年10月30日~11月5日)休演いたします。
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休演のまま退団してしまうのか。
いつも、寂しそうな印象の子でした。
『アンナ・カレーニナ』、キティは勿論それはそれは上手くて可愛かったけれども、実は印象に残っているのはナスターシャ(セルプホフスコイの婚約者)の方です。Aチームの妃白ゆあちゃんが、何も知らない考えていない、お人形さんのようなご令嬢だったのに、ちゃきちゃんのナスターシャは何かをわかってしまっている子だった。ヴィロンスキーとアンナの愛の破滅も、セルプホフスコイがそれに魅入られつつも世間に踏みとどまることの証しとして自分を選ぶことも、全て悟った上で無垢な令嬢でいる、そんな風に見えた。
『スカーレット・ピンパーネル』のルイ・シャルルも、孤独な少年だった。その孤独、年端の行かない子供が心を鎧って必死に生きているさまが痛々しいから、ひとかけらの勇気に込められた希望はいや増した。そして最後、ドゥトゥルネー伯に甘える姿に安堵したこと。
『ブエノスアイレスの風』、リリアナも寂しい、でも精一杯頑張って背筋を伸ばしている女の子だった。あの子が、兄さん不在の間ひとりでどうやって生きてきたのだろうと考えると胸が痛んだ。
『My Dear New Orleans』を体調不良で休演し、最後の印象は『太王四神記』新人公演のスジニ。いや本公演もあるけれど、「役」としては。
小柄で、男の子っぽくしてはいてもいかにも少女らしい可愛らしさで、タムドクへの片想いが切なくて。最後、タムドクとキハの赤子を抱いて、天空の高みにいる二人を見上げていた。そのままではいつまでも立ちつくしているのではないかと思われるのを、ヒョンゴに促されて一緒に去っていく、そのシルエットが、最後の記憶。
大きな瞳の愛らしい、でもどこか寂しげな顔立ち。お芝居が上手で、歌も綺麗な声で。
まさかこんなに早く退団なんて思っていなかった。次あたり新公ヒロイン来ないかな、と楽しみにしていたのに。結局、最後にもう一度舞台で娘役姿を見ることも叶わなかったのだなあ。
もうその姿を見ることはできないかもしれないけれど、彼女のこれかにらが幸福なものであるように、と思う。
嶺恵斗さんが星全ツ府中を見に行かれたそうです。
ttp://keitom.blog98.fc2.com/blog-entry-75.html
今回の全ツはしゅんくんとかみなみちゃんとかみらんくんとか、OGのみなさまがブログで見に行った報告をされていて有り難いのですが、私にとって恵斗くん(今はすっかり素敵な女性だけど)は特別なのですよ。ご本人も「私の退団公演になった作品」と書かれてましたが、私にとっても大劇東宝シバは嶺恵斗退団公演です。黒タキホストで踊る姿を凝視し続けた日々は忘れません(ってあんたわたるファンだったのにどこ見てたの)。
それはさておき、ショーの感想の前にカーテンコールとかご当地紹介とかのメモ。
・10/10~12 神奈川
出身者:麻央・音波・如月・凰稀(紹介順)。
麻央くんは壇上でぴょこぴょこ跳ねてたけどやはり後列はよく見えず(苦笑)。れんたは回が進むにつれアクションが派手にキレがある感じになってきました(笑)。かなめくんはにこにこ揺れてて可愛かった。
神奈川県民ホールと言えば去年のトウコさんのご挨拶(ゴーイングマイウェイロングトーク)の印象が残っているせいか、れおんの簡潔なご挨拶が新鮮で新鮮で(笑)。毎回「ありがとうございました!」のひとことのみ。3日間6公演の千秋楽でさえ「横浜最高ー!!」が加わっただけ。でもその素直な叫びが可愛いっつーか。うんうん、ちえはそれでいいよ(笑)。
12日はしーらんの誕生日だったのです。いつものご当地出身者紹介のあとに「本日のハッピーバースデー、壱城あずさ!」と、れおん。どうやら本人にはサプライズだったようで、目を丸くしてびっくりして、一瞬後前に出てシャンシャン(と言うか今回は羽根のモールみたいなやつ)をひらひら振ってわーっとアピって、また列に戻ってちょっと照れてました。うれしそうでかわいかった。この回は下手で見ていたので上手側のしーらんは距離はあるけど真っ正面で、一部始終を正面から見られました。らっきー。12時16時2回とも言われてましたが、16時はわかっていたのでもうちょい落ち着いた反応でした(笑)。
つかれおん(喋るの苦手でアドリブ不器用)がそういうイレギュラーなことを言うとはあまり思っていなかったので、私もちょっとびっくりした。でもよかったなあと。
・10/24 さいたま
出身者:彩海・百花。緞帳が上がった時に既にハクハクしているあかし(かわいい)。紹介されると華麗に一回転してキメるあかし(かっこいい)。対するももかさんも華麗なステップで前に出て一回転(かっこいい)。観客拍手喝采。
濃いなあさいたま(笑)。
・10/25 府中(東京)
出身者:漣・華雅・瀬稀・愛水・稀鳥。みんな下級生なので後列で追い切れない(泣)。キトリが一瞬見えてすぐねねちゃんの大羽根に隠れちゃって、同行者と「ちっちゃっ!」と言い合いました(笑)(すみません全面的に好意です)。
ttp://keitom.blog98.fc2.com/blog-entry-75.html
今回の全ツはしゅんくんとかみなみちゃんとかみらんくんとか、OGのみなさまがブログで見に行った報告をされていて有り難いのですが、私にとって恵斗くん(今はすっかり素敵な女性だけど)は特別なのですよ。ご本人も「私の退団公演になった作品」と書かれてましたが、私にとっても大劇東宝シバは嶺恵斗退団公演です。黒タキホストで踊る姿を凝視し続けた日々は忘れません(ってあんたわたるファンだったのにどこ見てたの)。
それはさておき、ショーの感想の前にカーテンコールとかご当地紹介とかのメモ。
・10/10~12 神奈川
出身者:麻央・音波・如月・凰稀(紹介順)。
麻央くんは壇上でぴょこぴょこ跳ねてたけどやはり後列はよく見えず(苦笑)。れんたは回が進むにつれアクションが派手にキレがある感じになってきました(笑)。かなめくんはにこにこ揺れてて可愛かった。
神奈川県民ホールと言えば去年のトウコさんのご挨拶(ゴーイングマイウェイロングトーク)の印象が残っているせいか、れおんの簡潔なご挨拶が新鮮で新鮮で(笑)。毎回「ありがとうございました!」のひとことのみ。3日間6公演の千秋楽でさえ「横浜最高ー!!」が加わっただけ。でもその素直な叫びが可愛いっつーか。うんうん、ちえはそれでいいよ(笑)。
12日はしーらんの誕生日だったのです。いつものご当地出身者紹介のあとに「本日のハッピーバースデー、壱城あずさ!」と、れおん。どうやら本人にはサプライズだったようで、目を丸くしてびっくりして、一瞬後前に出てシャンシャン(と言うか今回は羽根のモールみたいなやつ)をひらひら振ってわーっとアピって、また列に戻ってちょっと照れてました。うれしそうでかわいかった。この回は下手で見ていたので上手側のしーらんは距離はあるけど真っ正面で、一部始終を正面から見られました。らっきー。12時16時2回とも言われてましたが、16時はわかっていたのでもうちょい落ち着いた反応でした(笑)。
つかれおん(喋るの苦手でアドリブ不器用)がそういうイレギュラーなことを言うとはあまり思っていなかったので、私もちょっとびっくりした。でもよかったなあと。
・10/24 さいたま
出身者:彩海・百花。緞帳が上がった時に既にハクハクしているあかし(かわいい)。紹介されると華麗に一回転してキメるあかし(かっこいい)。対するももかさんも華麗なステップで前に出て一回転(かっこいい)。観客拍手喝采。
濃いなあさいたま(笑)。
・10/25 府中(東京)
出身者:漣・華雅・瀬稀・愛水・稀鳥。みんな下級生なので後列で追い切れない(泣)。キトリが一瞬見えてすぐねねちゃんの大羽根に隠れちゃって、同行者と「ちっちゃっ!」と言い合いました(笑)(すみません全面的に好意です)。
星全ツは神奈川5回さいたま1回府中1回見ました。
去年秋の全ツ8回と変わらないのはどう考えてもおかしいだろうと思いますが、でも去年は梅田神奈川名古屋岡山4会場8回だったから!今回は首都圏だけで遠征してないから!(無意味な言い訳)
いや実際、次の雪組さん全ツの首都圏会場か市川のみであることを考えると日程が偏り過ぎだと思いますが。
皆(少なくとも私の周りは)言ってますが超楽しかったです。
まずは芝居の感想から行きます。
『再会』
昔からちっとも変ってないんだなと感心するほどの石田芝居。「女なんか」「男なんか」の描き方や必ず出てくる年長者の説教や女性の過去の恋愛経験に対する過剰反応や下ネタ寄りのギャグ等々。個人的には長男だの次男だの実子だの連れ子だのの会話が激しく『青い鳥』デジャヴでしたがこっちの方が先なんですよね。そういうことを重視するあたりもおじさんぽいなあと。
私は比較的石田芝居には寛容と言うか根本的思想に無邪気な人間肯定を感じるあたり憎めないので(苦笑)、その辺は今回もスルーし(出来)ました。
むしろ気になったのは構成のいい加減さの方。この話は登場人物たちが皆してジェラールを騙す話なので、ジェラールの前で騙しの演技をするのはいいのですが、彼がいないところでも不必要に芝居をしているんですよね。マークとスティーブの「ジェラールが本当に恋に落ちそうでまずいぜ」とか。それがあるから種明かしされても釈然としない。さっきはああ言ってたじゃん、とツッコミたくなる。そこが毎回引っかかってました。
でも、しかし。
そんなことはどうだっていいんですよ!(笑)
ちえねねが可愛くてねねちゃんが超かわいくて、テルあかしが阿呆可愛くてちえテルあかしが馬鹿可愛いんだもの! 他に何が要る!(握り拳)
サンドリーヌの言動が妙だろうと設定に無理があろうと、ねねちゃんが微笑めば皆蕩けるし涙すれば世界が周章狼狽。ラストの嘘つき合戦でも、ジェラールの言葉に悲しくなっちゃって「……それは本音なの?」と泣き出しちゃうなんて、ねねちゃんだからかわいい。ねねちゃんのキュートさだからこそ成立するヒロインですよ。
それに対して「な、何だよ」と動揺するれおんがまたいい(笑)。
今回この芝居の嫌なところが再再演なのに充て書きと思える奇跡のキャスティングでかなり見やすくなっている気がします。つまり、まともで大人な(に見える)男が、女なんて遊びで十分だとか騙して捨てることに罪悪感がないとか恋愛経験のある女の子をふしだらだとか言ってると腹も立ちますが、馬鹿で若くで未熟で自信過剰で、自分は大人でイケてると思いこんでいるけれどまだまだ世間知らずな若者がそう言っても、しょうがねえなこいつ、で済みますから(笑)。
前に書いた、れおんの「まだまだ恋よりダチとつるんでる方が楽しい」キャラが上手く活きてるよなあと。初めての恋に動揺して混乱する姿に説得力がある。ラストの「おしおきしてやる」「嘘つき女への罰」等々の身勝手な台詞も、ジェラールがサンドリーヌに(と言うかれおんがねねちゃんに)完全に惚れ切っているので、何を言ってもはいはい御馳走様、となります(笑)。
そしてマークとスティーブも、言ってることややってることは結構ひどいんだけど、テルあかしが無邪気でお気楽でお馬鹿で楽しそうなので、そしてちえテルあかしが素で仲良しでやっぱりとても楽しそうなので、騙しても騙されてもあまりひどくも悪人にも見えないという。
いやはや全くもって素晴らしいです(真顔)。
以下、MYツボとか。
去年秋の全ツ8回と変わらないのはどう考えてもおかしいだろうと思いますが、でも去年は梅田神奈川名古屋岡山4会場8回だったから!今回は首都圏だけで遠征してないから!(無意味な言い訳)
いや実際、次の雪組さん全ツの首都圏会場か市川のみであることを考えると日程が偏り過ぎだと思いますが。
皆(少なくとも私の周りは)言ってますが超楽しかったです。
まずは芝居の感想から行きます。
『再会』
昔からちっとも変ってないんだなと感心するほどの石田芝居。「女なんか」「男なんか」の描き方や必ず出てくる年長者の説教や女性の過去の恋愛経験に対する過剰反応や下ネタ寄りのギャグ等々。個人的には長男だの次男だの実子だの連れ子だのの会話が激しく『青い鳥』デジャヴでしたがこっちの方が先なんですよね。そういうことを重視するあたりもおじさんぽいなあと。
私は比較的石田芝居には寛容と言うか根本的思想に無邪気な人間肯定を感じるあたり憎めないので(苦笑)、その辺は今回もスルーし(出来)ました。
むしろ気になったのは構成のいい加減さの方。この話は登場人物たちが皆してジェラールを騙す話なので、ジェラールの前で騙しの演技をするのはいいのですが、彼がいないところでも不必要に芝居をしているんですよね。マークとスティーブの「ジェラールが本当に恋に落ちそうでまずいぜ」とか。それがあるから種明かしされても釈然としない。さっきはああ言ってたじゃん、とツッコミたくなる。そこが毎回引っかかってました。
でも、しかし。
そんなことはどうだっていいんですよ!(笑)
ちえねねが可愛くてねねちゃんが超かわいくて、テルあかしが阿呆可愛くてちえテルあかしが馬鹿可愛いんだもの! 他に何が要る!(握り拳)
サンドリーヌの言動が妙だろうと設定に無理があろうと、ねねちゃんが微笑めば皆蕩けるし涙すれば世界が周章狼狽。ラストの嘘つき合戦でも、ジェラールの言葉に悲しくなっちゃって「……それは本音なの?」と泣き出しちゃうなんて、ねねちゃんだからかわいい。ねねちゃんのキュートさだからこそ成立するヒロインですよ。
それに対して「な、何だよ」と動揺するれおんがまたいい(笑)。
今回この芝居の嫌なところが再再演なのに充て書きと思える奇跡のキャスティングでかなり見やすくなっている気がします。つまり、まともで大人な(に見える)男が、女なんて遊びで十分だとか騙して捨てることに罪悪感がないとか恋愛経験のある女の子をふしだらだとか言ってると腹も立ちますが、馬鹿で若くで未熟で自信過剰で、自分は大人でイケてると思いこんでいるけれどまだまだ世間知らずな若者がそう言っても、しょうがねえなこいつ、で済みますから(笑)。
前に書いた、れおんの「まだまだ恋よりダチとつるんでる方が楽しい」キャラが上手く活きてるよなあと。初めての恋に動揺して混乱する姿に説得力がある。ラストの「おしおきしてやる」「嘘つき女への罰」等々の身勝手な台詞も、ジェラールがサンドリーヌに(と言うかれおんがねねちゃんに)完全に惚れ切っているので、何を言ってもはいはい御馳走様、となります(笑)。
そしてマークとスティーブも、言ってることややってることは結構ひどいんだけど、テルあかしが無邪気でお気楽でお馬鹿で楽しそうなので、そしてちえテルあかしが素で仲良しでやっぱりとても楽しそうなので、騙しても騙されてもあまりひどくも悪人にも見えないという。
いやはや全くもって素晴らしいです(真顔)。
以下、MYツボとか。
前楽がMy楽でした。
いづるん見納め。
今回いづるんいい役でよかったなあ、怖くて格好良くてどこか魔性ででも可愛くて、衣装も似合ってて素敵だったなあ、と見てました。
全然感想書いてないけど『ロシアン』は隅から隅まで役が付いてキャラが立っていて、雪組下級生がもっとわかっていたらもっと楽しかったろうなと。具体的にはネコタナと何とかスキーを全員把握しているくらい。個人的にはしゅうがおりのコンビが好きでした。
前楽のせしリサは、スキースキーの歌のところでせしるがリサリサの顎をクイっと持ち上げてました(キスには至らず)。うわあやっぱりもっと見とけばよかった(笑)。
ちなみに大楽は見ていませんが教えていただきまして、「芝居の最後の別れ際、リサリサに自分の頬をツンツンと指し「キスしろよ」と命令(する振り)、そしてリサリサがキスをする瞬間にすっと顔を傾けて不意打ち唇キッスだったそうです…」とのこと。
うわあ……!(震撼)
出も見ました。
いづるんへの掛け声が「妖しい魅力の男役、凛々しく華やか娘役、幸せ二倍の13年、」と言うようなもので、ずっと見ていた方々の想いが込められているようで、しみじみと見送りました。
卒業する人はいつもみんなきれいで発光していて、さびしいのに見ていると幸せだなあと。
いづるん見納め。
今回いづるんいい役でよかったなあ、怖くて格好良くてどこか魔性ででも可愛くて、衣装も似合ってて素敵だったなあ、と見てました。
全然感想書いてないけど『ロシアン』は隅から隅まで役が付いてキャラが立っていて、雪組下級生がもっとわかっていたらもっと楽しかったろうなと。具体的にはネコタナと何とかスキーを全員把握しているくらい。個人的にはしゅうがおりのコンビが好きでした。
前楽のせしリサは、スキースキーの歌のところでせしるがリサリサの顎をクイっと持ち上げてました(キスには至らず)。うわあやっぱりもっと見とけばよかった(笑)。
ちなみに大楽は見ていませんが教えていただきまして、「芝居の最後の別れ際、リサリサに自分の頬をツンツンと指し「キスしろよ」と命令(する振り)、そしてリサリサがキスをする瞬間にすっと顔を傾けて不意打ち唇キッスだったそうです…」とのこと。
うわあ……!(震撼)
出も見ました。
いづるんへの掛け声が「妖しい魅力の男役、凛々しく華やか娘役、幸せ二倍の13年、」と言うようなもので、ずっと見ていた方々の想いが込められているようで、しみじみと見送りました。
卒業する人はいつもみんなきれいで発光していて、さびしいのに見ていると幸せだなあと。